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DAITOTIME7月号(Vol.78):【野崎駅前歯科クリニック】歯科医良好!! #19 「微に入り細に入り」前編

78-15病院/クリニック

いくつも専門を持つ私の、もともとの専門は歯の根の治療です。
歯の根の治療は目に見えません。見えないだけに、治療に回数や時間がかかると患者さんからの評判はダダ下がりです。しかも健康保険の診療報酬が極端に低いため、やればやるほど赤字になるという全く報われない分野なのです。
それでも、この治療がおろそかになると、せっかく治してかぶせ物をいれても再び腫れたりして、最悪残せなくなってしまいます。
見えない部分の治療のため、突き詰める歯科医は少なく、高価な自費のかぶせ物をいれても、結局肝心の根の治療がうまくできていないため、ダメになってしまうということがよくみられます。いわんや保険治療においてをや、というのが現状です。
儲かる歯科医になりたければ、インプラントなどを扱う口腔外科あたりに進むのが王道です。ところが、母校である北海道大学で、私に選択の自由は皆無でした。
当時北大歯学部病院長で、所属していたボート部の顧問だった教授にさんざん飲み食いさせてもらっていたため、教授のいた第一保存科への入局は、イエスかハイかの返事しかなかったわけです。
そんなこんなで入局した医局、そこで歯の根の治療にかかわることになります。師匠であった小松久憲准教授には、患者さんの協力の下、どれぐらいの力を加えるか、どんな症状でどのような治療をおこなうか、文字どおり手とり足取り指導されました。昼は治療、夜はお酒と、公私にわたり大変お世話になったものです。このような昔ながらの徒弟制度は当時でもすでに珍しいものになっていましたが、微に入り細に入る治療の習得には必須だったと今でも痛感します。肝心な技量が向上するにつれ、顕微鏡治療や、高度な無菌環境を要する、移植医療患者の治療にも携わることができました。
もともとは興味がないどころか、絶対にやりたくない分野でしたが、これが今、自分の考える診療の欠かすことのできない土台となっているわけですから、わからないものです。 〈次号に続く〉

クリニック名野崎駅前歯科クリニック
TEL072-863-2118
ADDRESS大東市北条1-1-25 野崎駅前ビル2F
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