歯科医良好!! #54
院長の若き日の“職業体験”が壮絶すぎた件
先日、息子が某テーマパークで職業体験へ。正直「まだ早いのでは?」と思ったものの、将来ガチのインターンは大変なだけに、今くらいが一番楽しめる時期なのかもしれません。
さて今回は、私自身が「体験どころじゃなかった」若かりし頃のエピソードをひとつ。
──時は、北海道大学を卒業したての研修医初年度。ある歯科医院に入ることになり、院長の代わりに研修グループの講習会へ参加することに。ところが、指定された集合時間がなぜか早く、現地に着くと…理事会が始まるところ!
なんと私は理事長の真横、ナンバー2の席に着かされ、理事会に“研修医枠”として出席する羽目に!周囲の幹部たちが真剣に会議を進める中、私の手元にはぺらっぺらの講習案内プリント一枚。完全に場違い。終始、変な汗をかきながら“社会の洗礼”を受けたのでした。
その後も週60時間超のハード研修で腕を磨き、1年で全国トップクラスの症例数を経験。そして4年後、100名以上を抱える医療法人でナンバー2理事にまで昇進。…が、あの理事会のトラウマだけは今も健在で、会議のたびに変な汗が止まりません。
あれは職業体験というより、まさに“恐怖体験”。けれど、今の自分をつくった原点かもしれません。
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