秋葉院長先生の酒にまつわる思い出をユーモラスに振り返るエッセイ#52。札幌での学生時代は、ススキノの誘惑に抗うことなく、飲んでばかりの日々。堅苦しいコンプライアンスなど存在せず、一気飲みが当たり前の文化だった。医局時代も例外ではなく、定時を迎えた途端に飲みに繰り出すのが日常。
北海道の食は美味しいが、酒に関してはビールとウイスキー以外は微妙で、ホワイトリカーのような強烈な酒を適当に割って飲む独特の文化があった。道産子たちは、花見や観楓を口実に七輪を持ち出し、ジンギスカンを肴にひたすら酒をあおる。
そんな酒にまみれた日々の中でも、歯学部の学生たちは酔い潰れても寝る前にはきっちり歯を磨くという律儀な習性を持っていた。秋葉院長先生は最後に、「酔っても歯磨きを忘れずに」と、酒好きな読者に向けたアドバイスを伝えています。
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