最終回 男と女のラブゲーム
恋のマッチングと昭和スタンドの現実
最近、昭和スタンドにはマッチングアプリで出会った若いカップルがよく訪れるようになった。今やAIが相性のいい相手を選んでくれる時代。出会いのカタチも変わった。
そんな中、マメでイケてるAさんと、真面目で恋愛経験ゼロのB君という対照的な二人が、ある週末スタンドに居合わせた。Aさんはアプリで出会った女性と予約困難な串カツ店へ颯爽と出発。それを見たB君は、ある決意をする。
数日後、B君は「出会い系で知り合った子とご飯行ったんです!」と写真を見せびらかす。まさかの美人とのデートに常連客はざわつくが、高額なバー代や不自然な流れに「それ、営業やで…」と疑念がよぎる。
そして運命の日。京橋で彼女との待ち合わせに現れたのは“知らない女性”。導かれるまま喫茶店へ行くと、待っていたのは例の彼女と、そして謎の男。「〇〇が悩んで俺に相談してきた」と語るその男に、B君は圧をかけられる。
……そう、B君が出会ったのは「ツツモタセ(美人局)」。「女子アナかと思ったら…違いました。」
B君、どうかそのままで。昭和スタンドで、ゆっくりいい恋を見つけてください。女子アナは来ないけどね。
※この物語はフィクションです。

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