だいとうの名工vol.2 継承したのは畳の伝統文化「父子相伝」
父から受け継いだうえむら畳商店も50有余年。家族の為に働きつづける父の背中を見て、京都での修行を終えた後、22歳で父の下で職人として働きだすも、下請けを主に請け負っていた父との商売の形を巡り、時にぶつかり合いながらも職人としての極意、伝統を学びながら事業継承した。
心落ち着く天然い草の香り。和室でゴロンと寝ころんだ時のホッとする感じは日本文化ならでは。 ネットや量販店から気軽に畳替えができる時代になった反面、窓口と施工が異なるため追加工事やトラブルの解決に時間がかかってしまう。現場経験に裏打ちされた確かな技術。淀みなく真摯な眼差しで仕上げるその姿に背筋が伸びる。
趣味はルアーフィッシング。グリップから畳針へ、釣り人から畳職人へ。畳文化を絶やさないよう、できることを模索しながらも今日もひと針に思いを込める。
レビュー0