歯医者はもうかるの?
歯医者って儲かるんでしょ、と度々聞かれます。儲かっていた時代があったが正解です。バブルの頃、歯医者の脱税には税務署ではなく、マルサ(国税局)が来たそうです。
スタッフの慰安旅行は海外が当たり前の時代でした。
時は流れ、保険診療報酬が圧縮されだします。何と歯科報酬は先進国の十分の一にまで落ちてしまいました。しかし、消費税も最低賃金も上がります、とどめは銀歯の材料の暴騰です。かつて1万円前後だったものが、ここ十年は7~8万もします。このような事象が産み出すのは、診療の赤字です。保険は値段が決まっているため、やればやるほど赤字になる部門がどんどん増えている有様です。歯医者の本分たる入れ歯、銀歯、歯の根の治療は完全な赤字部門です。
やればやるほど赤字になるため、歯医者は活路をインプラントに求めます。インプラントはなくなった歯の代わりにあごに打ち込む人工の歯です。ダメな歯は治すのではなく、入れ替えるという手法です。インプラントは保険のきかない自費治療で、価格設定が自由なので、内容に見合った価格をつけれます。結果、銀歯や入れ歯を真面目に追求しようという歯医者はいなくなる一方です。逆にインプラントの勉強会はどこも大盛況です。
それでも、患者さんのため頑張っている歯科医もいます。赤字の診療をしてもらったら、ありがとうございますといってあげてください。歯医者なんて他愛もないものです、それだけで救われます。
私も慰安旅行で海外に行ける日を夢見ていますが、よく考えると私はパスポートを持っていません。どうやら海外脱出できる日は遠そうです。
クリニック名 | 野崎駅前歯科クリニック |
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