DAITOTIME12月号(Vol.72):【大東尚学館】教育クロストーク第2回 大東中央幼稚園 野口大仁園長 先生

大東尚学館 塩沢 茂樹 の教育クロストーク第2回

大東尚学館大東尚学館
塩沢 茂樹塩沢 茂樹 塾長塾長
時代が進化し、教育も大きな変革期を迎えています。さらに変化していく未来を生き抜く子ども達を
どう育てればいいのか。毎回ゲストを招き、大東尚学館の塩沢塾長が探ります。

大東中央幼稚園 野口大仁園長先生
「知」・「情」・「体」三位一体の総合幼児教育を目標にバランスよく、のびのびと、「遊びながら学べる」幼稚園。来年度より大東市内では唯一の幼稚園となる。

幼児教育を考える

幼児教育無償化スタート

塩沢 大東中央幼稚園の在園児、卒園児の皆さんに大東尚学館に通って頂いて、本当にありがとうございます。また、私が大私幼P連で会長をしている時にも野口先生には大変お世話になりました。当時取り組んでいた無償化がようやく始まりましたね。

野口 この月から無償化が始まり、保護者の方の負担はかなり軽減されました。

塩沢 幼稚園の出願に変化はありましたか?

野口 少し増えましたね。親子面接等ではもちろん志望動機も聞かせて頂いていますし、きちんと当園を選んで来て頂けたと実感しています。

幼稚園の選び方

塩沢 塾や学校選びと同じで幼児教育の選び方がとても大切だと思います。「どこ行く?じゃあうちも」と、みんなが行っているからではなく、各園の教育方針を説明会でよく聞き、体験してほしい。無償化で選択肢が広がり、子ども達の未来が広がると思います。

野口 当園が幼稚園で残っている理由もそこにあります。やはり内容で選んでほしい。
特に私立は【建学の精神】というものがあり、各園が独自性や特色をもって幼児教育に取り組んでいます。親御さんの考え、お子さんの性格等々を踏まえ、実際に園に足を運んで頂き、空気感も感じて頂いた上で選んで頂くのが良いかと思います。

塩沢 時代がすごく変化している時なので、昔通りではいかない。幼児期の教育はすごい差が出ると私は感じているんですよね。子どもの脳は6歳までに大人の約90%が発達し、ほとんどが完成するので、この時期に何を経験するかがとても大きい。中央幼稚園では朝の体育ローテーションで身体を動かして、体と心と頭の基礎を作っていますね。

野口 幼児期はバランスが一番大事だと考え、当園では「知」「情」「体」三位一体の教育を行い、様々な本物の体験を大切にしています。

教え過ぎない工夫

野口 IQ(知能指数)に対してEQ(非認知能力)というのが注目されています。IQは小学校以降、いわゆる教科学習で学ぶ。その基礎となるEQ(協調性や、やり遂げる力等)を幼児期に育むことが非常に大事です。その力こそが小学校以降の「学ぶ」意欲、姿勢につながるからです。

塩沢 当塾の「ワンステップ」というクラスに年長さんも来ていますが、小さい子を指導する時に気をつけているのが、教え過ぎないこと。教えられ過ぎている子は結果的に指示を待つことになってしまう。幼稚園の先生達がすごいのは、あえて困らせておいて、手を貸さないんですよね。解決させるチャンスのために、上手に見逃している。

野口 意図的な自由と言うんですかね。自由と見せつつ、実は自由ではなくてある程度先生の意図がある。そこにどう子ども達を乗せていくか。ワクワク感を出してそこに没頭させるよう持っていくことが大切です。

塩沢 人間は基本的に「学びたい知りたい」という生き物だと思うんです。どこかで点数で区切られていくと、「これ私苦手、僕苦手」と諦めてしまう。そうではなく本来知りたい生き物のはずなので、その可能性を残してあげるっていうかね。それが教育なんじゃないか。子ども達が不可能だと思っていることを可能だと思わせるのが、教育をしている人の仕事であって、「そんな夢みたいなこと言ってたらあかん。諦めろ」というのが仕事じゃない。

野口 よく言われるのが興味関心を深める、当たり前のことなんですが、例えば保育の中で子ども達からパっと出た言葉を拾って、そこからどう展開していくかとか、子どもの言葉を大切にしてあげる。そこで終わらせない環境が大切だと思います。子どもが興味を持ったものに、親御さんも一緒に乗っかって楽しむのが一番いいと思います。

教室名 大東尚学館
TEL 072-381-5154
ADDRESS 大東市浜町12-14駅北ビル3階